16日にクマの目撃が相次いだ富山市小杉地区では、17日朝に周辺の学校で登校時間を遅らせるなどの対応がとられました。
富山市も朝夕の時間帯に周辺地区で注意を呼び掛けるなど警戒が続いています。

16日午前7時すぎ、富山市小杉の住宅の玄関前に設置された防犯カメラがクマの姿を捉えていました。

大きさから成獣と見られ、玄関前を駆け抜けていきました。

その後、付近の住宅に潜んでいるとの情報があり、富山県内で初めて「緊急銃猟」が発令され、クマへの発砲許可が出されました。

警察や猟友会などが、付近を捜索しましたが発見には至らず、16日午前の目撃情報を最後に足取りが掴めていません。

17日、近くの富山南高校では、クマが多く目撃された時間を避けて、登校時間を1時間遅らせるなど、前日に続いてクマへの警戒を強めていて、生徒を送迎する保護者の車が多く見られました。

「なるべく固まって行ってね」
近くの駅では教職員が生徒の登校を見守っていました。

*生徒は
「親も心配していた。今までこんなこと無かったので怖い」
「今までクマの被害はなかった。高校に来てはじめてこういう状況になって怖い」
富山南高校では、16日に6・7限目の授業と部活動を中止しましたが、17日はクマの目撃情報が無かったため、部活動は顧問が付き添って実施して、暗くなる前に下校したということです。