自民党は17日午後、日本維新の会と連立を視野に入れた2回目の政策協議を行う予定で、「議員定数の削減」が最大の焦点として浮上しています。
最新情報を国会記者会館から、フジテレビ政治部・福田真子記者が中継でお伝えします。
自民党幹部の中で「もう話はまとまる」との楽観論が出ている中、自民党が議員定数の削減をのまなければ破談となる可能性が高まっていて、事態は緊迫しています。
17日朝、フジテレビの番組に出演した維新の吉村代表は、16日に自民党に求めた12項目のうち「政治改革」の一つとして挙げた「議員定数の削減」が合意の「絶対条件」だと強調しました。
日本維新の会・吉村代表:
絶対条件は、議員定数の削減だと思っている。維新も実はそこが改革の原点で、僕たちはそこでやってきたので、ここは非常に重要だと思う。議員定数削減を臨時国会、つまり来月にやる。12月中にやると決断できないなら、他の改革もできない。
吉村代表は議員定数の1割削減を掲げ、年内に法改正するよう求めたうえで、「できなければ連立も合意もしない」と明言しました。
こうした中、自民党の高市総裁は17日午後、維新の藤田共同代表との2回目の協議に臨む予定です。
定数削減について、自民党議員の間では「時間的に無理」「自民と維新だけで決められる話ではない」などと動揺も広がっていますが、高市総裁の周辺は「すぐに『はい、やりましょう』とは言えない」としながらも、「『削減に向けて協議をする』など、落としどころを探らないといけない」と話しています。
吉村氏は周辺に「この問題で妥協はしない」と話していて、自民党が受け入れなければ、維新は来週行われる首相指名選挙で高市総裁の名前を書かないこととなり、「高市首相」の誕生が再び見通せなくなります。