地域の助け合いで津波に備えます。
10月16日、境港市で津波の発生を想定し、同じ地域にある高校と保育園が合同で避難訓練を行いました。
境港総合技術高校:
地震速報が発表されました。大きな揺れに備えてください。
訓練は、鳥取県西部沖でM7.48の地震が発生し、発生から43分後に高さ最大2.4メートルの津波が到達するという想定で行われ、境港総合技術高校の生徒と、近くのあまりこ保育園の園児、それに地元自治会の住民が参加しました。
地震警報からまもなく、高校から200メートルほど離れた保育園から園児たちが歩いて避難。
高校に到着すると、生徒たちが手を引いて園児たちを最上階の3階にある会議室に誘導しました。
境港市がある弓浜半島は標高1.5メートル前後の平坦な地形が広がり、高台がないため、津波が発生した場合には、学校の校舎など高い建物が避難場所に指定されています。
ただ、地震が発生した場所によっては最大の津波が到達するまでの時間は40分程度とみられ、どのようにして迅速に避難を行うかが課題となっています。
高校生:
訓練という形の交流なんですけど。本番でもこの経験を生かせるようにしたい。
あまりこ保育園・鰤岡真奈美園長:
年に一度だけなんですけど、この1回を経験することによって実際、起きたときに子どもたちがこの経験がおかげで慌てずに避難できるのではないかと感じています。
高校では、今後もこうした訓練を実施して地域との連携を深め、災害に備えたいとしています。