福島県の会津地方でクマによる人的被害が3件相次いで発生した。
現場となったのは山間にある道路で、路上には血の跡も残されている。福島県喜多方市山都町では10月16日午前2時半ごろ、60代の男性がクマに襲われ顔などにケガをした。
被害者の男性が道路上に倒れているのを、新聞配達をしていた男性が見つけ、消防に通報した。男性は病院に運ばれ、命に別状はないということだ。
近くの住民は「辺りを見渡しているかいないかを確認して、それからでないとダメだよね」と話す。
また、昭和村下中津川では午前5時40分ごろ、新聞を取りにいった50代の男性が、クマに左手を咬まれケガをした。
さらに、会津若松市大戸町でも午前6時20分ごろ、出勤中のバイクを運転していた40代の男性が、親子とみられるクマ3頭と遭遇。このうち体長1メートルほどの親グマに襲われ、顔などをケガをした。
福島県内では今年に入り15人がクマに襲われる被害が発生していて、これまでで最も多くなっている。