強い地震で警察の庁舎が被害に遭ったという想定で、警察機能をほかの場所に移転する訓練が、15日に鳥取警察署で行われました。
訓練は、午後1時ごろに鳥取県東部沖の日本海を震源とする震度6強の地震が起こり、鳥取警察署の庁舎も安全性が保てなくなるほどの被害に遭ったという想定で、署員に加え県警機動隊の隊員など約50人が参加しました。
そして本部機能を移す訓練が行われ、鳥取警察署から約10キロ離れた高速道路交通警察隊の事務所に、無線機器やパソコン、通信機器などを設置。
地震発生から約1時間で移転作業を終えました。
移転した本部では、倒壊した家屋から逃げ遅れた人を救助する訓練の模様を現地から送られてくる映像で確認しました。
鳥取警察署・河田孝重警備課長:
機能移転先での対応要領とか手順という部分では、修正すべき点も何点かあった。
改善検証して修正していきたい。
県警では、災害によって警察署が機能不全になるような大きな被害はこれまで経験ないものの、こうした訓練をもとに大災害への対応の精度を日々高めていきたいとしています。