新米が出回っても依然として高値が続くコメ。物価の上昇も続く中、消費者の買い物にも変化があるようです。

静岡市清水区のスーパー。店内には「新米」と書かれた商品が並べられていましたが価格はいずれも5kgで4000円を超えていました。

農林水産省によりますと10月5日までの1週間で全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5kgあたり4205円。

3週連続で値下がりしているものの4000円超えは5週連続です。

依然高止まりが続くコメの価格は消費者の生活にも影響が。

男性:
減りました(コメを)買う回数が。パスタやそうめんが増えました

母親:
うちはごはんが好きなのでご飯がメインでしたが、麺類は週一くらいでパン食が朝ごはんで増えた気がします

娘:
本当だったらお米が食べたい

女性:
私は朝も昼もパンですが夫がご飯しか食べずご飯がないと嫌。なんかあった時に困る。非常用にもなるから必ずパック(ご飯)で3つ入りか4つ入りを置いている

コメから麺類やパンへの置き換えをする人が増えている中、スーパーでは特にパックご飯の売り上げが伸びているそうです。

ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
こちらがレトルトご飯のコーナーです。3食のご飯が一番売れ筋になっていますが、ここのところ3食よりも5食・12食がかなり売れてきている傾向にある

県中部でスーパー5店舗を展開する「ヒバリヤ」ではパックご飯の9月からの売り上げが前の年と比べて2割ほど増加。

中でも12食入りは3倍以上になっているといいます。

またコメは1kgや2kgなど少量の商品は完売しているものがあり、一度に大きな買い物をせず必要な分だけを買う人が増えているということです。

ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
(コメ5kgは)単価が高くうちの(客)平均単価の倍くらいがお米の商品になってしまい買い物客も渋ってしまう。残せないというかレトルトご飯が売れてる理由は1食分を使い切る・残さない・冷凍にしないというのがあるのでは

またパックご飯のほかにも袋めんは商品によって2割から6割ほど売り上げが増加。

パスタでは特に安くて量が多いプライベートブランドの商品が売り上げが倍以上になっているそうです。

ヒバリヤではこうした買い物客の動向にも対応していきたいと話します。

ヒバリヤ営業本部・山岸達也 部長:
お米以外で売れている商品はなるべくお買い得の商品を集めて販売するというのが1つと、とはいえお米も潤沢で常にいつもあるということではないので、お米をしっかり確保し買いたい時に“モノ”があるようにするのが一番

過去10年で最も多い収穫量が見込まれている2025年の新米。

一方でコメの価格は高止まり状態で消費者にはまだその効果が見えていません。

テレビ静岡
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