出雲市を舞台に学生3大駅伝の開幕戦「出雲駅伝」が13日に開催されました。
大混戦を制したのは国学院大学、大会2連覇を達成しました。
そして、地元出雲出身の駒澤・伊藤選手も力走を見せました。

37回目を迎えた出雲駅伝。2025年は22チームが出場。
連覇を目指す国学院を筆頭に正月の箱根を制した青山学院、トラック種目で好記録連発の早稲田、中央など、どこが勝ってもおかしくない大混戦が予想されました。

序盤1区は、ほぼ全チームが団子状態のスローペース。
2区で混戦を抜け出したのは、早稲田と駒澤でした。

その駒澤、6.2キロの4区を任されたのが、地元・出雲工業高校出身の伊藤蒼唯選手。
第3中継所、トップから1分2秒差の7位でタスキを受けました。

不安そうに中継映像を見守るのは父・桂太さん。
陸上経験者ということで、出雲市陸上競技協会の大会役員として大会運営に関わりながらモニター越しに声援を送ります。

父・伊藤桂太さん:
正直言うと、レースは見たいような見たくないような。どうしても心配が上回るので、無事に走り終えてくれたら良いと思う。

4年生の伊藤選手は、これが最後の出雲駅伝。
レース前には「最後の走りを目に焼き付けてほしい」と抱負を口にしていました。

母・伊藤みどりさん:
蒼唯 ファイト!

ラストスパートをかける伊藤選手に声援を送るのは母・みどりさんと2人の弟。
地元でのラストランを目に焼き付けようと沿道に駆け付けました。

母・伊藤みどりさん:
いつも応援が聞こえなかったと言われるので、きょうは聞こえてくれるといいが。
最後、なんとか力を絞り出せたんではないかと思う。

実況:
地元出雲のスター、駒澤大学のユニフォームを着て走る最後の出雲路。全ての方に感謝を込めて伊藤蒼唯、今走り切りました。

家族からも力をもらい、順位を1つ上げ、6位でタスキを渡しました。
区間2位の好走で最後の出雲路を終えました。

このあと、レースは4区で抜け出した国学院が2位以下を寄せ付けない独走態勢に。
最終6区で2位・早稲田の猛追を振り切り、去年に続く2連覇を達成しました。

一方、伊藤選手がタスキをつないだ駒澤は5位でフィニッシュしました。

駒澤大学・伊藤蒼唯選手:
家族の声援は聞こえていて力になったので、区間賞とりたかったけど、叶わなかったので、次の全日本でもう一度、区間賞をとれるような挑戦をしていきたい。

伊藤選手は11月の全日本、そして正月の箱根ではチームを勝たせる走りをしたいと誓っていました。

TSKさんいん中央テレビ
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