宮城県警は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の対策を強化しようと、新たなポストを設けました。
10月1日付けでポストが新設されたのは、特殊詐欺などの捜査にあたる組織犯罪対策第一課です。
近年の特殊詐欺事件をめぐってはSNSなどでつながり、離合集散を繰り返す匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」が関与するケースが相次ぎ、被害が後を絶ちません。
対策を強化しようと、警察庁や警視庁でも組織改編が行われ、県警でも匿名・流動型犯罪グループ対策総括指導官など3つのポストを新設しました。
匿名・流動型犯罪グループ対策総括指導官 菅原潤警視
「1件でも多く検挙して、不安を取り除く努力を徹底していきたい」
県警によりますと、今年、県内で確認された特殊詐欺の被害額は約9億3500万円と去年の同じ時期よりも増えていて、部署を超えた捜査体制の強化を図るとしています。