「一画一画が冒険」書家・武田双雲さんが語る書の魅力
愛媛県・松山三越で開催中の「武田双雲展 感謝~anew~」。
全国的に有名な書家である武田双雲さんの作品、約150点が並ぶこの展覧会は、”感謝”をテーマにした力強い書の数々で来場者を魅了している。

「感謝」をテーマに約150点の作品が並ぶ
小川日南アナウンサー:
「入口前からすでに迫力のある作品が並んでいるんですが、一歩足を踏み入れると静けさの中に力強い作品がたくさん飾られています」
お邪魔したのは、松山三越で行われている書家・武田双雲さんの作品展。
「感謝」をテーマに約150点の作品が並ぶ。
数々の映画やドラマで『題字』を手がけ人気の武田さんですが、書に向き合う際常に心がけていることがあるそう。

「一画一画結構冒険なんですよね」
武田双雲さん:
「何十年やっても新しい、新たな気持ちで『うわーっ』てなるようなありがたいなって思えるような制作をしていて、純粋な感動がこう見てくれる人に伝わっている気がしてすごくうれしいです」
小川日南アナウンサー:
「作品作りの発想ってどこから湧いてくるんですか?」
武田双雲さん:
「一画一画結構冒険なんですよね。毎回クリエイティブなワクワク感みたいなものをやってたら、なんか新しい素材と出会ったり表現と出会ったりして」
小川アナウンサー:
「私も少し書道を習っていた時があるんですけど、最後の1画で、滲んでしまったとか、かすれてしまったっていう」
武田双雲さん:
「常にピンチですからね。ちょっとしたことでバランスは崩れるけど、またカバーできたりとか、あと見たこともない魅力的なキャラクターが出てきたりとか。常に新しい気持ちが保てていたらいいなと思ってますね」

「つながるっ!」という文字を書いてもらった
今回取材出来たのも何かのご縁、ということでテレビ愛媛のキャッチフレーズ「つながるっ!」という文字を書いてもらった。
小川アナウンサー:
「ありがとうございます。これにはどんな思いを込めてくださいましたか?」
武田双雲さん:
「できるだけひらがなの美しさを出したいなっていうのと、それぞれのキャラクター、多様な人たちがこの世の中に住んでいて、それがこう個性を持ちながら美しくつながっていくみたいなイメージです」
一文字一文字に気持ちを込め、作品を紡ぎ出す。

元気になってもらえたらな
武田双雲さん:
「皆さんが見たことのない新しいものだと思うので、生まれたての気持ちで地球を見るみたいな、アートとか書道とかっていうの取っ払って見てもらえれば、多分心が晴れやかになったり、元気になってもらえたらなと思います」
武田さんの作品展は松山三越で10月13日まで開催。武田さんが毎日、在廊するという。
