自民党の高市総裁と公明党の斉藤代表の党首会談で公明党側は連立を離脱する方針を伝えました。県内選出の議員や関係者からも驚きや困惑の声が上がっています。
自民公明・両党による連立政権の行方が注目される中、午後2時前から行われた党首会談。
自公の連立協議をめぐっては、公明党が提示した企業団体献金の規制強化案が焦点となっていましたが、会談終了後、公明党の斉藤鉄夫 代表は連立政権を離脱することを明らかにしました。
公明党・斉藤鉄夫 代表:
今回我々が提起している政治への信頼回復のポイントである政治とカネの問題について、大きなご回答がなかったので我々はこういう決断をさせていただいたというところでございます。
10月下旬に召集される見通しの臨時国会での首相指名選挙では、公明党は斉藤代表の名前を書くほか、選挙での自民党候補への推薦も行わないということです。
一方、自民党の高市総裁は…。
自民党・高市早苗 総裁:
公明党からは政治資金規正法改正に関する公明党案について、この場で賛否を示すように求められた。私たち自民党はご承知の通り党内手続きが必要。これは総裁と幹事長だけで、この場で特に法律案の細部の内容までお答えられないと、この場で私ひとりで判断する、(幹事長と)2人だけで判断することはできないので、党内に持ち帰り協議し、手続きに則って速やかに対応したいと返事した。先方からは「具体的な回答ではない」と、一方的に連立政権からの離脱を伝えられた
突然の公明党の表明に離脱を自民党の県内関係者も戸惑いを隠せません。
自民党・若林洋平 参院議員:
正直実感がわかないというのがいまの正直な気持ち。いずれにしても党としてどういう道筋を示していくのか注視するしかない
自民党県連・鈴木澄美 幹事長:
少数与党と言われてきてさらに厳しくなった。今後、これがどのように動くか、地方への影響も非常に大きいと思う
一方で公明党県本部の早川育子 幹事長は党本部の判断に理解を示しています。
公明党県本部・早川育子 幹事長:
斉藤代表の言葉は非常に重たい言葉と実感している。自民党とケンカをしたわけでもない。特に地方においては共有する課題解決がたくさんあるので、その関係に何らヒビが入ることはないと思う
一方で、野党各党の関係者も一様に驚きを隠さず、今後の自民・公明両党の動きを注視しています。
立憲民主党県連・源馬謙太郎 代表:
自民党はいま公明党と縁を切ってでも、政治資金、企業団体献金を守りたかったと、裏金問題に蹴りをつけることを嫌がった。うやむやにしてしまいたかったことが明らかになった。同時にこれで公明党も一緒にやれるのなら枠組みに入ってもらえるように、我々からもしっかり働きかけをしなくてはいけないと思うし、やる気があるところと連携していくことになると思う
国民民主党・田中健 県連会長:
難航しているのは聞いていたが、最後は一緒になると思っていた。びっくりしているが、政治とカネの問題で私たちと一緒に公明党も議論してきたが、自民党が不誠実だったのは確かなので公明党がそれに耐えられなかったのが実情だと思う