春高バレー県代表決定戦の注目校紹介の4回目は鶴岡高専・男子。高専は5年制で、出場できるのは3年生まで。4年生と5年生も練習に参加してチーム力を底上げし、初めてのベスト4進出を目指す。
1963年創立の鶴岡工業高等専門学校。
機械や電機・情報などのコースに分かれ、専門的な知識や技術の修得に毎日励んでいる。
学校は“5年制”で、大学と同じく授業は1コマ90分。卒業すると短大卒の資格が得られる。
生徒たちは普通の高校とはちょっと違う学校生活を過ごしている。
男子バレーボール部は1年生から5年生までの37人。
今回出場するのは3年生までのため、4年生と5年生は練習相手やプレーの相談に乗るなどしてチームの底上げを図っている。
(和田真人顧問)
「紅白戦をするのも人数が多い方が困らないですし、いろんな先輩が教えてくれる、後輩も学べる環境ができているのでうれしい」
実は、取材に訪れた日は監督が不在。
監督が練習に参加するのは土日だけ。
指導者に頼るのではなく、自分たちで考えた練習メニューを実践するのが鶴岡高専の伝統。
(アウトサイドヒッター172センチ・主将3年生・尾形亮祐選手)
「高専だと練習時間が少ないので、少ない練習時間の中でどうやって技術を上げていくか。個々の磨きをかけていくのも自分たちで考えて練習するのが大事。頑張っている」
チームを引っ張るのは、3年生でキャプテンの尾形亮祐選手。
アウトサイドヒッターで滞空時間の長いスパイクが武器のエース。
(尾形亮祐選手)
「最近はけっこう調子が良くて、スパイクもいろんなコースをねらって練習しているので、それが大会でも出せるようにしたい」
そして注目はチーム最長身181センチの2人の選手。
3年生のセッター齋藤航太選手が高い位置からのトスで攻撃にリズムを生み出し、2年生のオポジット大江結人選手は高い打点からスパイク。
もちろん2人のブロックも相手にとっては脅威で、ネット際での存在感が光る。
(セッター181センチ・3年生・齋藤航太選手)
「高い位置でのセットアップが強みだと思っている。スパイカーの選手とコミュニケーションをとって、流れが悪い時でも修正できるように心がけている」
(オポジット181センチ・2年生・大江結人選手)
「ネット際で返す力。ジャンプ力はあまりないが、身長でカバーできるところがあると思う」
チームが目指すのは初のベスト4進出。
4年生・5年生の思いものせ、11日に日大山形と対戦する。
(和田真人顧問)
「乗った時の爆発力と、ゲーム中に楽しんでいるところを見てほしい」
(尾形亮祐選手)
「日大山形戦は、チームで粘って、エースに頑張ってつないで決めるというイメージを持った。負けずに粘り強く戦っていきたい」
注目校紹介最終回は山形学院・女子。