自民党との連立政権からの離脱を検討している公明党は、9日に幹部会を開きましたが、結論に至りませんでした。
最新情報をフジテレビ政治部・鈴木杏実記者が中継でお伝えします。
幹部らは1時間半にわたり議論しましたが、意見はまとまらず、9日夜に再び協議することになりました。
10日の党首会談を前に緊迫した状況が続きます。
公明党・斉藤代表:
政治とカネの問題。政治不信の根底にあるこの問題について自民党がしっかりとした姿勢を示してほしい。
幹部会で斉藤代表は、焦点となっている企業・団体献金の取り扱いについて、「自民さえ決断すれば大きな規制強化に結び付けられる」と強調しました。
出席者からは「政治とカネの問題がクリアにならなかったら連立離脱はやむを得ないのではないか」との“主戦論”が出る一方、「自公として26年間、国家・国民への責任を果たしてきた」と連立の維持を訴える意見も出て1時間半かけての議論で、党の方針はまとまりませんでした。
――連立離脱は起こり得るか?
ある関係者は「全く予断を許さない状況だ」と話しています。
出席議員の1人は「執行部は離脱しようとしていて、それに対する反対意見も多かった」としていて、離脱派と慎重派とそれぞれの意見がぶつかっている状況です。
注目は、このあと午後7時から開かれる「全国県代表協議会」という会議です。
「地方は離脱派が多い」と話す関係者がいる一方、「離脱への反対論もかなり出るだろう」との見立てが両方あります。
この協議会の後、あらためて幹部が会合を開く予定で、離脱か、継続か、党としての判断に注目されます。