自民党の高市新総裁は、党と閣僚の人事をめぐって女性の起用を過去最多にする方向で検討していることがFNNの取材でわかった。小泉農水相を別の閣僚で起用する方向など、総裁選で争った議員の人事も進んでいる。
「まわりが驚く人事をしたい」
重要ポストで「論功行賞」の人事が先行する中、高市氏は周辺に「まわりが驚く人事をしたい」と話し、女性を過去最多にすることで刷新感をアピールしたい考え。
高市氏は6日も都内の議員宿舎で人事を練っていて、党の政調会長と選挙対策委員長に女性を登用する方向で検討に入った。

内閣では、安倍元総理が起用した過去最多の5人もしくはこれを上回る女性を登用し、党役員と閣僚を合わせた女性の数を過去最多にする方向で検討している。

関係者によると、今回小泉氏の支援にまわった上川前外相や、自らを支援した有村元少子化相などの起用が浮上。
また、総裁選で争った議員の人事も進んでいる。

小泉氏は農水相以外の別の閣僚で起用する方向。

小林元経済安保相は党四役での起用も浮上していたものの、重要閣僚で処遇する方針。

さらに、林官房長官も要職で起用したい考え。
一方、連立交渉をめぐって高市新総裁は国民民主党を軸に早期に協議を進めたい考えだという。

高市氏の周辺は「ある程度の時間が必要だ」と話し、15日で調整されていた臨時国会の開会は後ろにずれ込む可能性も出てきている。