食欲の秋ということで、先週のこの時間は鹿児島の秋の味覚・秋太郎についてお伝えしましたが、今回のテーマは野菜です。

旬の秋野菜などをおなかいっぱい食べられるバイキング形式のレストランが鹿児島県曽於市にあります。

安さとおいしさの秘密に迫りました。

自然豊かな曽於市末吉町。

国道10号線沿いにある「レストラン四季祭」。

2025年でオープン21年目。

「道の駅すえよし」に併設され、オープン当初から県内外の客の胃袋をつかんできました。

この日も店内ではランチバイキングに向けて慌ただしく準備が進められています。

レストラン四季祭・小倉秀幸料理長
「きんぴらごぼうです」

甘辛く味付けしたきんぴらごぼうに、今が旬のナスの天ぷら。

さらに郷土料理の煮しめなど、野菜たっぷりのメニューからデザートまで約40種類が並びます。

午前11時のオープンと同時に続々とお客さんが入り、皿いっぱいに料理を盛りつけていきます。

来店客
Q.すごく盛り付けましたね
「すごいでしょ」

取材した日は平日でしたが、120席ある店内は40分ほどで満席になりました。

姶良市から
「すごい楽しみで、朝ご飯も抜きで来た」
「けっこうな種類ですよね。家でなかなか作らないものもある。栄養が全部とれる」

埼玉から帰省
「おいしいです。野菜が新鮮だしおいしい」

これだけたっぷり食べても料金は、大人1人1500円!

大手旅行雑誌の道の駅満足度ランキングで1位に選ばれたこともあるほどの人気ぶりです。

おいしさと安さのわけを聞きました。

レストラン四季祭・小倉秀幸料理長
「地元産の食材を使ったバイキング。郷土料理がテーマ」

おいしさの理由その1「地元の食材」
かごしま地産地消推進店にも登録されているレストラン四季祭では、食材にこだわって調理をしています。

野菜、肉、そしてデザート、使う食材のほとんどが県内産です。

隣に直売所があるのも大きなメリット。

ここから地元曽於市の食材を多く仕入れています。

そのうちの一つこのゴーヤを育てる生産者を訪ねました。

中迫さんの農園では立派なゴーヤがたくさん実っていました。

生産者・中迫規夫さん
「みなさんにおいしい野菜を食べてもらおうと、日々努力して作っています」

地産地消レストランの存在は農家にとっても出荷先が安定するというメリットもあります。

丹精込めて育てられたゴーヤはレストランで天ぷらにして出されました。

中西沙綾記者
「外はサクサク、中はシャキシャキですね。ゴーヤが新鮮なのがよく伝わります。苦みもそんなに強くなくて、とても爽やかな味」

さらに、おいしさの秘密はこんなところにもありました。

小倉料理長
「普通の主婦というか、長く働いている皆さんなので慣れている」

おいしさの理由その2 「厨房スタッフは地元の主婦」
最年長のスタッフ
「(勤めて)20年になります」

この日、厨房にいたのは7人。

そのほとんどが地元の主婦たちです。

長年勤めている人も多く、食材の良さと地元の味付けを知り尽くしたベテランたちが作るどこか懐かしく優しい味付けが、さらに人気を後押ししています。

スタッフのみなさんおすすめの煮しめをいただきました。

中西記者
「すごく懐かしい味。中にすごく沁みわたっているので、とても丁寧に作られているのが伝わります」

小倉料理長
「(味は)辛くなく甘くなく、3世代のお客様に喜んでいただけるものを出している。ここをもっと長い世代にわたって続けていけたらと思います」

地元のおいしい食材で地元愛にあふれる人たちが作るおいしいバイキング。

この秋、旬の野菜をおなかいっぱい食べに出かけてみてはいかがでしょうか。

レストラン四季祭のランチバイキングは、大人1500円、小学生は700円です。営業時間は午前11時から午後2時までで火曜日が定休日です。

鹿児島テレビ
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