楽天イーグルス・プロ10年目の村林一輝選手が自身初となる最多安打のタイトルを獲得しました。名実ともにチームの柱となった村林選手の活躍を振り返ります。
村林一輝選手
「個人としては去年より、いい数字(成績)を出せたのでよかった」
パ・リーグ最多安打賞を獲得した村林一輝選手。リーグトップの144安打を放ちプロ10年目にして初のタイトルを手にしました。
これまでは広い守備範囲と強肩から高い守備力を評価されてきた村林選手。長年守備固めでの起用が多く、入団から7年間のヒット数は通算17安打。
それでも、試行錯誤を重ね周囲のサポートも後押しし、おととしから課題の打撃が向上。昨シーズンは自己最多の139試合に出場しレギュラーの座を掴みました。
そして10年目を迎えた今シーズン。「憧れだった」という念願の背番号『6』を受け継ぎました。
村林一輝選手
「6番をもらったからには、頑張らないと、というところもあったので、自分としても結果にこだわろうと思っていたシーズンだった」
強い決意のもと臨んだ今シーズンでしたが、同じ内野手でショートを守るルーキー宗山選手が加入したことで、開幕当初はベンチスタート。それでも、培ってきた技術でサードでの出場を増やし、見事レギュラーの座を奪い返しました。
その結果、試合数は去年より3試合少ない137試合でしたが、安打数、打点、打率ともにキャリアハイの成績を残し、最多安打のタイトルを獲得しました。
村林一輝選手
「裏方の皆さんにもたくさん投げていただきましたし、打撃コーチや戦略室とたくさんコミュニケーションをとった結果、タイトルを取ることができてすごくうれしいし、少しは恩返しができたのかなと思います」
三木肇監督
「彼の努力してきたものが結果として現れたのはすごくうれしい思いですし、さらに磨きをかけてどんどん前進していってほしい」
名実ともにチームの柱となり次なる目標は、まだ見ぬ「頂」。突き進むための情熱を与えてくれたのは今シーズン現役を引退した岡島選手でした。
岡島豪郎選手
「もう一度優勝したかった。これからはいちファンとして、ここにいるファンの皆さんと優勝の光景を見守りたいと思います」
村林一輝選手
「兄貴のような存在ですね、タケさん(岡島)の姿を見ていると、最後まですごくかっこいい人だなと改めて思いました。来シーズンはどのチームよりも一番長く野球ができるように頑張りたい」
憧れの背中から受け継いだ思いを原動力に。来シーズンこそ『優勝』を目指します。