去年の全日本選手権でトップ10入りを果たし、5年ぶりの強化選手入りとブレイク。大学を卒業した今春から、坂本花織や三原舞依と同じシスメックスに所属。新たなスタートを切った今シーズンだ。
直前のCS木下グループカップでは自身初の国際大会出場ながら3位表彰台と華やかな海外デビューを飾った。
順風満帆で迎えた今大会、近畿ブロックは初出場。
「今日かおちゃん(坂本花織)から朝電話があって、『今日朝練来ないの?』って言われて。(近畿大会に)出ることを忘れられていたみたいです」
三宅は昨シーズンまで中四国九州選手権に出場していた。三宅のブロック大会での演技を欠かさずチェックしているという同門の坂本にとっても、近畿選手権に彼女が出ることは新鮮だったようだ。

そんな中、ショートでは昨季から継続の『Think of Me』を熟練した滑りで披露。
高さのある大きなジャンプを次々と決め、今年から投入した後半の3回転ルッツには出来栄え点1.57の加点がついた。
68.56点のハイスコアをマークしトップで迎えたフリー。披露したのは、ミーシャ・ジー振付の新プログラム『ナザレのマリア』。

五輪争いに食い込むため、今季から投入しているトリプルアクセルは、ここまでの2戦でクリーンな成功こそないが、2本とも着氷と高精度を誇る。今季3度目のトライにして自身初のトリプルアクセル認定。

そのまま流れに乗ってすべてのジャンプを決めた。さらに高得点を狙える3連続ジャンプには高い出来栄え点がつくなど渾身(こんしん)の演技で会場を魅了。
シーズンベストを更新し、ブロック大会5連覇となった。
「西日本で優勝して全日本を良い気持ちで迎えたい」と、西日本2連覇へ向け弾みをつけた。

2位に三原舞依。
去年は右足首のケガを抱えながら全日本選手権に強行出場。ショートでは気迫の滑りを見せたが、フリーで彼女の姿はなかった。