マダニが媒介する感染症「SFTS」の感染者が増加している。佐賀県では感染者が過去最多となった。マダニのピークは春と秋。県は、かまれた場合には自分で取り除かず、速やかな医療機関の受診を呼びかけている。
「SFTS」致死率は10~30%
「SFTS」はウイルスを持つマダニにかまれることによって感染する。発熱や消化器症状などを引き起こし、致死率は10~30%とされている。

佐賀県によると、2025年9月22日から28日までの1週間で「SFTS」に感染したのは60代の男性と10代の高校生の男性の2人。

そのうち10代の高校生の男性はマダニにかまれて感染した。現在、回復に向かっているという(2025年10月2日時点)。
自分で取り除かず医療機関受診を
佐賀県内では感染者の今年(2025年)の累計が6人と2013年の統計開始以降過去最多となった。
マダニのピークは春と秋。いまは注意が必要な季節だ。

県は今後、増加が危惧されるとして山や草むらなどで活動する場合は肌の露出を少なくするよう注意を促している。

また、かまれてしまった場合には、自分で取り除かずに、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけている。