イノシシやジャンボタニシなど農作物に被害を与える生き物対策は農家にとって深刻な問題だ。佐賀県では近年、アライグマの農作物被害が急増。年間約3000頭が捕獲されている。繁殖力も高く厄介な存在だ。
一夫多妻で高い繁殖力
アライグマの農作物被害が急増しているため、佐賀県は対策を学ぶ研修会を開いた。参加したのは、猟友会やJAの担当者など約70人。

対策を講じるためには、アライグマという動物を理解する必要がある。このため、参加者はまず、その生態について学んだ。

アライグマは一夫多妻で、1回で平均3頭から4頭を出産する高い繁殖力をもつ。また、雑食でマダニを運ぶという。
最新の捕獲技術を学ぶ
研修会では、アライグマを捕獲する道具、アライグマを近づけない道具など、最新鋭の対策機器が紹介された。

このうち「箱わな」と呼ばれる捕獲器についての講習では、メーカーの担当者がその仕組みを説明。効率の良い捕獲技術について参加者は真剣な表情で学んでいた。

参加者:
特徴を生かした捕まえ方や、(アライグマが)いる場所、いろいろ勉強になることがたくさんあった
被害急増で年間3000頭捕獲
佐賀県内では近年、アライグマによる農作物被害が急増している。

年間の捕獲は約3000頭に上り、被害額は600万円を超える。
イノシシだけでなくアライグマも農家を悩ませる厄介な存在となっている。
(サガテレビ)