首里城正殿の土台に敷かれる磚瓦の製造工程が、2日、公開されました。

磚瓦は首里城の御庭などに敷かれるもので、火災で焼け残った部分などは正殿の再建に向け倉庫などを整備するため撤去されました。

与那原町の瓦工場では、基壇と呼ばれる正殿の土台部分に敷かれる磚瓦の製造が進められています。

材料には県内で採取されたクチャや赤土、深みのある赤にするために酸化鉄が加えられていて、専用の機械で1枚ずつ形を整えます。

平成の復元では県外で製造された磚瓦が使われていて、県内で製造された磚瓦が用いられるのは今回が初めてです。

有限会社島袋瓦工場 島袋拓真専務取締役:
採掘する土の成分で色が変わってくるんです。色を合わせるために鉄分を添加して、土を均一に混ぜることが一番難しかったです

有限会社島袋瓦工場 島袋義一代表取締役:
(磚は)前に補修で使ったことがありますが、本格的に作り出したのは今回が初めてですので、ぜひ成功させたいと思っております

正殿の土台部分には、およそ3400枚の磚瓦が敷かれる予定です。

沖縄テレビ
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