秋の深まりとともにクマの出没リスクも高まっています。

29日夜から30日朝にかけても富山市の住宅近くでクマの痕跡が相次いで見つかっていて、9月のクマの目撃件数は30日までに48件と例年を上回っています。

今後、どのような対策を取っていくべきか。これまでの出没状況を振り返りながら対策についてお伝えします。

富山県内で相次ぐクマの目撃情報。BBTのカメラも何度もその姿を捉えてきました。

そして、クマは人の生活圏にも姿を現すように…

*リポート
「こちらには道路を横断するようにびっしりとクマの足跡のようなものが茂みまで続いています」

先週金曜日、富山市の大沢野小学校の近くでクマの目撃情報があり、猟友会や市の職員がクマの足跡を発見しました。

小学校では、児童が保護者と一緒に下校したほか、ランドセルにつけるクマよけの鈴を児童に貸し出しました。

*児童は
「学校の放送で聞いた『近くで(クマの)目撃情報がありました』みたいな」

*保護者は
「子どもたちだけで遊ばない。親の目があるところで遊んでほしいとは言っている」

また、先週の木曜日には立山町で薮に入っていく子グマ1頭を下校中の小学生が目撃。

近くにあるデイサービスのスタッフが草刈りを行うなど、周辺で対策が行われました。

県の今年の調査では、ツキノワグマの主食とされる山間部のドングリ類の作柄はすべて凶作から不作で、これは9月からの3カ月で100件近いクマの出没があった去年より悪く、360件余り出没した2020年と同じです。

県は、クマが餌を求めて人里や平野部に移動する可能性が高いとして、「ツキノワグマ出没警報」を発令し注意を呼びかけています。

とうとう小学校の近くでも目撃されるようになったクマ。

クマの人身事故が多く発生する10月に備え、私たちにできることはなにか。

スタジオにはクマの生態に詳しい立山カルデラ砂防博物館の白石俊明学芸員にお越しいただきました。

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富山テレビ
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