県の新しい総合体育館の設計事業者を選定する審査会の1回目の会合が30日、県庁で開かれました。
設計事業者の公募は10月7日から始まり、2026年2月には最優秀提案者が決まる見通しです。
県が鹿児島市のドルフィンポート跡地に整備を予定している新たな総合体育館は、2024年9月、入札に参加する意向だった2つの事業者グループが辞退したことから、入札が不調となりました。
これを受けて県は体育館の整備について、設計から建設、運営までを民間事業者が一貫して行うPFI事業から、設計、建設、運営ごとにそれぞれ事業者を選定する従来型の手法に見直すことを決めました。
30日は設計事業者を選定するために立ち上げられた有識者による審査会の1回目の会合が開かれました。
県観光・文化スポーツ部桑代毅彦部長
「入札不調後は様々な検討をした。その中で計画を白紙にすることも検討した。しかしながら白紙とした場合、将来の県民に責任を果たせるかを考えた時、そのような事態は避けるべきと考えた」
審査会は冒頭以外非公開で、県が示した設計公募資料案について協議したということです。
設計審査会委員長 日本建築士会連合会・古谷誠章会長
「(審査を)公開して透明性の高いものにしようということ、できるだけ門戸を広げて、実績だけで選ぶのでなく、幅広く応募者を募ること、おおむね(委員の)皆さんは大賛成だった」
設計事業者の応募受け付けは、県の設計公募資料がホームページに掲載される10月7日から始まり、1次審査が12月16日、公開プレゼンテーションを含む2次審査が2026年2月14日となっています。
審査会では2026年2月中旬に最優秀提案者を選定する予定です。