病気の予防やこれからの健康を考え、篠田さんは熟慮の末に、三毛猫の避妊手術を決断。
発情期の期間が終わり、落ち着いてから施術してもらおうとしたところ「子宮蓄膿症」(細菌などによって、子宮に膿がたまる病気)であることが、判明したという。
「子宮にかなりの膿がたまっている状態でした。獣医師からは、『もう少し気付くのが遅かったら、命も落としていたかもしれない』と言われました」

動物病院へ緊急入院し、子宮を全摘出することになったが、手術は無事に成功。篠田さんの行動によって、命の危機を乗り越えたそうだ。
トライアルで気付いた「飼いたい」思い
そんな中、三毛猫の飼い主になりたいという人が現れる。他の猫を飼っていて、仲間として迎えたいとのことだった。
「ここなら先住猫もいるし、幸せに暮らせるかもしれない」
篠田さんはそう感じ、トライアルとして送り出すことに。しかし、なじめなかったという。

「先住猫と相性が良くなく、戻ることになりました。私自身もトライアルに出して『すごく寂しい』となってしまって。この子を飼いたいんだ、という思いに気付いたんです」
篠田さんは戻ってきた三毛猫に「かみちゃん」と名付け、看板猫として迎えることにした。