宮崎県出身の20歳、菅楓華プロは2025年9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でツアー初優勝を果たした。メルセデス・ランキング4位、年間獲得賞金は1億円を超え、新人賞にも輝くなど、女子プロゴルフ界の新たなスターとして注目を集めている。飛躍の背景には、幼少期から支え続けてくれた家族や地元の存在があった。世界への挑戦を見据える若き才能の素顔と、歩んできた道のりを追う。
初優勝と1億円突破の快挙
2025年の年末、菅楓華プロをテレビ宮崎のスタジオに招いて、大活躍だった今シーズンを一緒に振り返ってもらった。

菅楓華プロは、2年目となる20歳の今シーズン、目覚ましい成長を遂げた。9月に開催された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で接戦を制し、ツアー初優勝。その瞬間について次のように語った。
菅楓華プロ:
やっと優勝できた!という感じで、すごく嬉しかったです。2年目はいろいろな経験をしたり挑戦したりという感じだったので、その中で優勝できたので、自分の中では早い優勝でした。

菅プロの今シーズンの成績は、出場35試合でトップ10入りが16回。メルセデス・ランキングは4位に食い込み、獲得賞金は1億640万円と、“1億円プレーヤー”となった。バーディー数は430と2位に。さらに、日章学園の同級生、荒木優奈プロとともに「GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、名実ともにトッププロの仲間入りを果たした。

菅楓華プロ:
本当に今年は出来すぎぐらいだったので、本当にいい1年間でした。今年はシードを取ることを目標にスタートして、その中でも開幕戦から2位が続いて、優勝できるんじゃないかと自分に期待もしていたので、本当に、階段をどんどん上がっていった感じで、充実した1年間でした。

獲得した1億円を超える賞金の使い道について聞くと…
菅楓華プロ:
まだ全然、大きい買い物はしていないんですけど、まずはおいしいご飯を家族で食べることが楽しみです。
飛躍を支えた肉体改造と体力
飛躍の要因として菅プロは、徹底した「増量」と「体力強化」を挙げた。体重を増やし、強固な体作りを行ったことで、シーズンを通して疲れにくい体質へと変化させることができたという。
36試合中35試合に出場するという過酷なスケジュールの中でも、最終日にスコアを伸ばせるスタミナが備わったことが、初優勝への大きな原動力となったようだ。
祖父と歩んだ幼少期と地元愛
宮崎県出身の菅プロがゴルフを始めたのは6歳の時。テレビ宮崎のアーカイブ映像に、小学校6年生の時の映像が残っていた。

2017年の「UMKジュニアゴルフ選手権」では、小学6年生ながらベストスコア「71」を記録し、大会2連覇を達成している。

当時は祖父の鉱幸(ひろゆき)さんと二人三脚で練習に励んでいた。当時のインタビューを聞いてみると、2人の仲の良さや信頼関係を感じることができる。
菅楓華プロ(当時小6):
打ち方が悪い時はちゃんと教えてくれる。優しいところもあるし、怖いところもある。いつも楽しいです。

祖父・鉱幸さん:
スイングを見ていたら、他の子より良いスイングをしていた。6年生になったら僕よりもこの子の方がわかっているみたいで…言う事聞きませんね、今は(笑)

菅楓華プロ(当時小6):
世界で活躍できるようなプロゴルファー目指して頑張りたいです。
当時の映像を見て、菅プロは、「幼いですし、ぷっくらしている…」との感想。祖父については、「なかなかツアーに来ての応援は難しいが、地元である大会には来てくれている。今シーズンはいい報告ができて良かった」と話していた。

当時取材をしたのは、テレビ宮崎でスポーツキャスターをしている福盛和男キャスターだった。
福盛和男キャスター:
本当に大きくなって嬉しいですし、今後も活躍して欲しい。本当に、親ゴコロみたいな気持ちです。
菅プロの「地元愛」を感じるお店
今回取材班は、菅プロが宮崎に戻ったときに行く店を取材した。

創業27年。宮崎市佐土原町にある、お食事女島(めしま)。

菅プロがいつも食べているのが、宮崎名物の「チキン南蛮」「メヒカリの唐揚げ」「野菜サラダ」のセット。さらに、締めには必ず、細い麺面が特徴の「五島うどん」を頼むそうだ。

お食事女島 西岡弘子さん:
甥っ子さんや姪っ子さんをとても大切にされていて、お料理をつぎ分けてあげたり、とっても優しいお姉さんです。

西岡さんは去年、店内に菅プロの応援コーナーを作った。最初は新聞の記事を見つけて、ひとつ。また見つけて、ふたつと、新聞記事を飾っていったところ、菅プロが活躍してどんどん新聞に載るので、コーナーが大きくなっていったという。

2025年シーズンは、菅プロだけでなく、宮崎県ゆかりの選手が大活躍したシーズンでもあった。ツアー最終戦「リコーカップ」には、永峰咲希プロ、柏原明日架プロ、荒木優奈プロ、脇元華プロ、そして菅楓華プロの計5人が出場。

菅プロは、小さいころから先輩プロたちの活躍を見て育ってきたと言い、その先輩たちと一緒にリコーカップに出られたことがとても嬉しかったという。
次なるシーズンの目標について、菅プロは次のように語った。

菅楓華プロ:
今シーズンは海外選手とプレーする機会も多かったですし、よりいっそう、海外メジャー大会に出場したいという想いが強くなった。来シーズンは“挑戦”したいと思います。
(テレビ宮崎)
