親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる『こうのとりのゆりかご』に預け入れられた子どもだと公表している大学4年生 宮津 航一さんと元熊本市長の幸山 政史さんが28日、初めて対談しました。
対談は、熊本県と熊本市の社会的養護自立支援拠点事業を受託している認定NPO法人ブリッジフォースマイルが企画。
宮津さんが預け入れられた慈恵病院の『こうのとりのゆりかご』は、当時熊本市長を務めていた幸山さんが設置を許可し2007年の開設以降、193人の預け入れが明らかになっています。
対談では、大学入学を機に自らの生い立ちを公表した宮津さんのことを幸山さんは当時心配でたまらなかった思いを打ち明けた一方、宮津さんは現在行っている講演活動などについて、『ゆりかご』やその当事者に対する理解を広めたいという思いを語りました。
【元熊本市長 幸山 政史さん】
「こんな日が来るとは18年前は想像していなかった。だからこそ今日という日はとても感慨があります」
【宮津 航一さん】
「私としては感謝の思いを伝える場にもなったのかなと思っているので、こうして向き合うことができてよかったなと思っています」