岩手県北上市大通りにある「食事と喫茶パンジー」は、創業から54年間、変わらぬ味と温かい接客で地元に愛され続ける洋食店です。熱々の鉄板で提供されるボリューム満点の定食が人気です。
店主の佐藤一實さん(80)と妻のナミさん、夫婦二人三脚で店を切り盛りしてきました。
店主の一實さんが振るう中華鍋からは、ジュワーっと音を立てて立ち上る湯気。
熱々の鉄板で提供される「パンジー定食」は、炒めた山盛りの野菜、ナポリタン、豚のしょうが焼きが一皿に盛られたボリューム満点の逸品です。
一實さんは「ここのお店に来たらパンジー定食と、お客さんがメニューを見ないで注文する」と話します。
昭和レトロを感じるナポリタンは、トマトケチャップで炒めた昔ながらのスパゲティは優しい味わい。特製タレで仕上げた豚のしょうが焼きはご飯が進む味付けで、常連客の人気を集めています。
また、もう一つの人気メニュー「オムライス」は、ケチャップの酸味とバターのコクが絶妙。子どもから大人まで笑顔になるメニューです。
デザートには、ナミさんおすすめの「小倉パフェ」。ほんのり甘い小倉あんと、控えめな甘さの生クリーム、バニラアイスが絶妙なハーモニーを奏でます。パンジー自慢のパフェは季節を問わない人気メニューです。
店主 佐藤一實さん
「大変なところもあったけど今は(店を続けてきて)良かったなと思う。お客さんに来てもらうために、とにかくおいしく食べてもらいたいと思ってやっている」
「食事と喫茶パンジー」は、佐藤さん夫婦の思いが詰まった料理の数々で、いつ訪れても変わらぬ味と温もりで迎えてくれます。