秋田市の聖霊女子短期大学は26日、一部のコースを4年制大学に移行するため、準備を進めていることを明らかにしました。その第一歩として2027年度から男女共学化し、名称を「聖霊短期大学」に変更します。
聖霊女子短期大学は26日に会見を開き、今後目指していく教育の構想などを発表しました。
それによりますと、現在のグローバルキャリアコースと地域キャリアコース、専攻科・健康栄養専攻を発展させた男女共学の4年制大学を設置する方針です。
4年制大学では、リーダシップや高い人間力・創造力を持った世界で活躍できる人材の育成を目指す独自の教育理念「BILTH」に基づいたカリキュラムが設けられます。
具体的には、留学やインターシップなど、学生が自分で考え行動する活動を充実させます。
また、アジア諸国を中心に留学生を受け入れ、県内への就職を促します。
キャンパスは現在の施設を活用し、定員は80人程度とする方針です。
4年制大学の設置に向け、性別に関係なく学び合える環境を整えようと、2027年度からは男女共学となり、名称は「聖霊短期大学」に変更されます。
4年制設置後も保育士資格を取得するコースなどは短期大学として存続されるということです。
聖霊女子短期大学のマッテュ・フィリップ学長は「新しい大学のシステムをつくっていく中で、学生が学び、体験を通じて秋田からでも世界に広がれると示したい」と今後について意欲を語りました。
聖霊女子短大は、2025年中に共学化と名称変更を文部科学省に届け出るほか、2026年10月に4年制設置を申請し、2028年4月からのスタートを目指します。