アメリカのトランプ大統領は、10月1日から輸入する医薬品に100%の関税を課すことを表明しました。
トランプ大統領は25日、自身のSNSで「10月1日から医薬品に100%の関税を課す」と表明しました。
具体的な対象の範囲は示されていませんが、特許がある医薬品などに課すとしていることから、ジェネリック(後発医薬品)は対象外とみられ、アメリカ国内に企業が工場を建設中の場合には、関税はかからないともしています。
さらにトランプ氏は、輸入する大型トラックにも25%の関税を課すとも明らかにしました。
トランプ氏は一連の投稿で「関税を課す理由は、外国からアメリカに大量の製品が流入しているからだ。非常に不公平だ」などと投稿しています。
武藤経産相:
引き続き動向を注視していかなきゃいけません。最恵国待遇の話も注視しながら、我が国に与える影響を精査していきたい。
日米合意では、医薬品分野について、アメリカがほかの国に与える最も有利な貿易条件を日本にも当てはめる「最恵国待遇」を適用するとされていて、武藤経産相は、合意内容を踏まえ影響を精査していく考えを示しました。
大手製薬メーカーは「具体的な情報が不足している」としつつ、「発表内容を評価中だ」としています。
また、武藤経産相は大型トラックに25%の関税を課すとしたことについても、今後の動向を注視するとしています。