自民党の総裁選に立候補している茂木敏充前幹事長は25日、国会内で報道各社のインタビューに応じた。
茂木氏は、衆参両院で与党が過半数割れしたことを受けた連立政権の拡大について、「連立の枠組みを広げ、政治を安定させ、必要な政策を前に進めることは大事だ」と述べた。
その上で、「首班指名(国会での首相指名選挙)前にできれば望ましいが、政策合意も必要なる。トライする価値があるかもしれないが、今断言できるかというと、難しい問題ではないか」と述べた。
また、連立拡大に伴う選挙区調整については、「最終的にいい形で選挙区調整ができれば望ましいが、全て選挙区調整が整わないと連立までいかないという話ではない」と述べた。
石破首相が戦後80年のメッセージを出す意向を示したことについては、「少なくとも歴史認識などについては、70年談話で区切りがついている」として、改めて見解を示すことに否定的な考えを示した。
トランプ大統領が10月の訪日を調整していることについて、第1次トランプ政権で通商交渉を担当した茂木氏は、「仮に来日するということであれば、外交・安全保障、通商問題、経済安全保障、様々な分野で日米間の協力を深める機会、首脳同士の信頼関係を築くいい機会になればいい」と述べた。
さらに、「東アジアの安全保障環境が厳しさを増していることをしっかり説明し、日米同盟が東アジア地域を含めた国際秩序の中で極めて重要であること、国際秩序を守っていく上で、アメリカにとって日本は最も頼りになるパートナーであることを認識する機会になればいい」と述べた。