静岡市清水区のサッカースタジアム構想について難波市長はIAIスタジアム日本平を改修するのか新設するのかを1月末までに判断する考えを示しました。

静岡市議会で9月25日から行われている質問戦。

まず登壇した寺澤潤 議員の強烈な一言から始まりました。

自民党市議団・寺澤潤 議員:
市長はじめ市当局の水面下による折衝が続けられてきたが、なかなか思うように進展が見えず、また議会側に十分な詳細な情報が伝わらず忸怩たる思いで見守っていた

背景にあるのは清水区の新たなサッカースタジアム構想と東静岡地区への整備を予定するアリーナ計画をめぐる議会側の不信感です。

情報共有もなく市が一方的に事業を進めているとして9月2日には2つの計画について進め方などを調査する特別委員会の委員長が不満を漏らしました。

市議会特別委員会・鈴木和彦 委員長:
議会として大変問題があると感じた。議会軽視も甚だしい

サッカースタジアム構想をめぐっては市がエネオスとJR清水駅近くにある製油所跡地の利活用に関する合意書を交わしていますが、この点について難波喬司 市長は…。

静岡市・難波喬司 市長:
まずは民間投資を呼び込むために土地利活用に関わる基本的な考え方を整理し令和8年1月末までに結論を出していく

その上で新たなスタジアムの建設に踏み切るのかどうかのカギを握るのがIAIスタジアムの在り方です。

自民党市議団・寺澤潤 議員:
今後の日本平スタジアムの改修をどの程度進めていく考えか?

静岡市・難波喬司 市長:
今後も静岡市の最高水準のサッカー専用スタジアムとして存続させるための大規模改修を行うべきか否かを判断する時になっている。大規模改修には多額の費用がかかり、期間は数年に及ぶ。その間スタジアムは使えない。判断においてはこれらのことを考慮する必要がある

一方で、事業者の公募が始まっているアリーナ計画については選定にあたり「民間のノウハウを十分に生かせる事業計画や施設計画の提案を求めている」と話しました。

静岡市・難波喬司 市長:
静岡市がアリーナ整備・運営事業に求める内容を示す要求水準書において、施設の詳細な仕様よりも必要な性能を求めることを重視している。これによって民間事業者が積極的かつ柔軟な発想を事業計画に反映できる

難波市長によるとこれまでに実施した事業者へのヒアリングの結果から参加意欲が高いことは確認されていて、駅直結という特性を前面に出し収益面で競争力のある施設を目指す考えです。

テレビ静岡
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