通学路でイノシシが目撃されている福山市の小学校で、児童が出くわしたときの対策を学びました。
福山市では今年4月以降、イノシシの目撃情報が111件、市に寄せられていて、駅家町の宜山小学校では先月下旬から親子とみられるイノシシ4頭が通学路で相次いで目撃されています。
《映像提供:福山市》
【毛利祥子記者】
「この土手の辺りなんですが、いくつも掘り返されたような跡がありまして、このワイヤーもイノシシが切ったとみられています」
25日は小学校で出前授業が開かれ、全校児童がイノシシと出くわしたときの対策を学びました。
子どもたちは、イノシシを見つけたら大声を出さずにゆっくりと後ずさりして逃げることや高いところに移動することなどをクイズ形式で教わりました。
教室にはイノシシのはく製も置かれ、その大きさに驚いていました。
【6年生は】
「大声出さないように言われて、パニックになって出しそうだから気をつけなきゃと思った」
【宜山小学校PTA・児玉隆志会長】
「子どもだけでは到底対処できないだろうと怖い思いをしていた。遭遇したらどういう対応をするか、遭遇しないためにどういう工夫が必要かを子どもたち自身が学んでもらえたらと思っていた。大変有意義だった」
福山市は今後、箱わなを設置するなどの対策を取ることにしています。