福岡県北九州市が学校給食のムスリム対応を決めたという誤った情報がSNS上で広がっている問題で武内市長は25日、改めてSNSの内容を否定し、全ての子供が食べられる給食を目指す方針を示しました。
◆北九州市 武内和久 市長
「外国人をことさらに優遇するとか、行き過ぎた配慮をするということではないので、その点は市民の皆さんにご安心いただきたいと思います。市民の全ての皆様が共に生きる健やかな共生社会を作っていく」
北九州市は食物アレルギーのある児童生徒も一緒に給食を食べられるよう、今年2月から「にこにこ給食」と銘打って、アレルゲンとなる小麦や大豆など28品目を含まない献立の提供を始めています。
すると、この対応について「北九州市がムスリム対応給食の実施を決定した」という誤った情報がSNS上で拡散され、市には1000件を超える苦情が寄せられているということです。
武内市長は外国人に行き過ぎた対応をしているわけではないと改めて否定し、「にこにこ給食」を継続する方針を示しました。
また、問題の根底には国の外国人政策の無策による国民の不安があると指摘し、自民党総裁選での踏み込んだ議論と、次期政権による共生社会実現への対応を求めました。