”安全資産”とも言われる金(きん)の価格が連日のように過去最高値を更新し、福岡でも熱い視線が注がれています。
きらきらと輝く金の作品の数々。
福岡市の大丸福岡天神店の金製品の専門店です。
ぷくぷくとした形が特徴的なこのキャラクター。
そう、まもなく終了する大阪・関西万博のマスコット「ミャクミャク」が金になって登場しました。
万博開催を記念して限定で作られたメダルやデザインバーなど、今しか手に入らない商品も取り揃えています。
こうした中…。
◆記者リポート
「店内で1100万円を超える商品がこれです。ずばりこちら「ヘラ」なんです。いや、これ使うのはかなり勇気がいりますね」
もみじをあしらった秋らしい「ヘラ」。
きらびやかで商品も価格もまさに“黄金級”です。
店頭で一番高い商品を見せてもらうと…。
◆SGCゴールドショップ 大丸福岡天神店 中村和生 副店長
「この店舗で一番高い商品が、こちら仏具で「常花」になります。お値段が1対で税込み3198万8000円になります」
◆記者リポート
「3000万円超えているんですか?すごいですね」
国内の金の小売価格は9月1日時点で1グラム当たり1万8001円と最高値を更新しましたが、その後勢いを増し、25日時点では1万9814円となりました。
その背景にあると見られているのは…。
◆SGCゴールドショップ 大丸福岡天神店 中村和生 副店長
「短期的にはアメリカの雇用統計が過去最大の下方修正されたので、FRBの金利が下がる見通しということで、金が上がっているが、今、金が上がる要素が5つ6つ重なっている状況で、戦争とかインフレとかいろいろ重なっているので」
世界情勢が悪化すると投資家は価値が低下する金融資産ではなく、“安全資産”である金を求めるためと見られています。
こうした動きは、福岡で今年7月に開催された「大黄金展」でも顕著に見られたといいます。
◆SGCゴールドショップ 大丸福岡天神店 中村和生 副店長
「(黄金展は)すごく反響があって、金が上がっているため、一般の皆さんも金にすごく注目されていて、過去最高の売り上げと買い取りも多く、売り上げは去年の1.5倍ぐらい」
さらに、店頭でも納期待ちになっている商品があります。
それが、大丸の天神出店50周年を記念して作られたという県花の梅の花をあしらった小判や”昭和100年”の今年作られた桜の花が100枚描かれた記念小判です。
◆SGCゴールドショップ 大丸福岡天神店 中村和生 副店長
「上がる要素がたくさん重なっている状況の中、金が下がる要素があまり見当たらなくて、少しは上下はすると思われるが、徐々にまた上がっていくという予測がいろんなところで立っております」