呉市は、自主財源確保の手段として職員の給与明細書に有料の広告を掲載することにしました。全国的にも珍しい取り組みだということです。
呉市が、新たに有料広告を募集し掲載するのは、常勤職員や非常勤職員が受け取る「給与支給明細書」と、実績払いの会計年度任用職員が受け取る「賃金・報酬明細書」です。
広告のスペースは、各明細書の下段に設けられ、大きさは、縦6センチ、幅12センチ。職員がパソコン上で見る場合、カラーで表示されます。
広告の掲載期間は1カ月単位で最長12カ月で、掲載料は、ボーナス時期の6月、12月は月額1万6800円で、それ以外は月額8400円だということです。
「給与明細」ということで、広告を見ることができるのは呉市職員 約3100人とその周辺となりますが、市の担当者は、「微々たるものかもしれないがあらゆる手段で自主財源を確保しようと始めた」と話しています。
呉市では、既に市民が訪れる窓口封筒や市のHP、観光パンフレットなどで有料の広告を掲載していますが給与明細のような内部向けの広告掲載は初めて。今後、商工部門や観光部門の担当課を通じて地場の企業などに掲載を呼び掛けていく方針です。
なお、現時点で企業などからの問い合わせは「まだない」ということでした。