鳥取県出身の陸上選手で、「ミスター駅伝」の異名を持つ岡本直己さんが24日、鳥取警察署の一日警察署長に任命され、市内で交通事故防止を呼びかけました。
鳥取警察署で一日警察署長のタスキをかけられた岡本直己さん。
鳥取県琴浦町出身の岡本さんは、中国電力の実業団ランナー時代に、全国都道府県対抗駅伝に歴代最多の19回出場。通算134人抜きを記録するなどの功績から「ミスター駅伝」と呼ばれてきました。
今年1月に第一線を退き、今は中国電力鳥取支社で広報業務を担当しています。
24日は鳥取警察署の一日警察署長として、今月21日から始まった秋の全国交通安全運動の出動式に出席。
岡本さんの号令で白バイやパトカーがパトロールに出発しました。
岡本さんは鳥取砂丘の駐車場で、地元の交通安全指導員などと一緒に「事故なし」にかけた「梨」やチラシを配って、訪れた人たちに交通安全を呼びかけました。
梨受け取った人:
あ、事故なし(梨)面白いですね。
岡本直己さん:
いつもとは違うたすきですが、違った重みを感じています。逆走してきた選手とぶつかって骨折したことあるので、逆走には気を付けてもらいたい。1件でも犯罪、事故がなくなるようにと思い、精一杯つとめさせていただく。
鳥取警察署交通第一課・竹矢秀雄課長:
岡本さんはランナーとして、ほかのチームのランナーを抜いてきてはいると思うが、車に関しては追い抜きは控えていただいて、速度に注意して安全運転をしていただきたい。
交通安全の旗振り役として先頭を走った岡本さん。
無事故・無違反のたすきを地域住民ひとりひとりに託しました。
今年、鳥取県内のこれまでの交通事故による死者は9人で、去年の同じ時期に比べ1人多くなっています。