米の価格高騰が叫ばれる中、総重量600キロに上る何ともありがたいプレゼントが、福岡県福智町の子どもたちに贈られました。
福岡県福智町の伊方小学校。
2年生の教室ではお楽しみの給食の時間が始まりました。
メニューは、厚焼きたまご、高菜の油炒め、そして筑前煮です。
◆記者リポート
「子どもが大きく口を開けてご飯を食べています!この子は、ご飯をかきこんでいますね」
子どもたちが特に味わって食べていたのがご飯です。
収穫されたばかりの新米「夢つくし」が提供されていました。
◆児童
「おいしい。今までの中で1番」
Q.どれくらいおいしい?
◆児童
「100点」
大満足の様子の子供たち。
実はこの新米、地元農家の高津勝平さんが無償で寄付したものです。
高津さんは総重量600キロ、32万5000円相当の新米10俵を福智町の学校に寄付しました。
◆高津勝平さん
「家庭で満足にご飯食べれない子どもがいるみたいな話を聞いたので、今年からコメ作りしだしたので、せめてコメぐらいはと思って。学校に来れば無償化だし、お腹いっぱい食べてもらえるんじゃないかと」
この日は小学校4校、中学校2校、義務教育学校1校の全ての町立学校で高津さんの新米が提供され、高津さんも子どもたちと一緒に給食を味わいました。
◆高津勝平さん
「コメだけではなくて野菜もそうですけど、誰かが一生懸命作ったものだよと、食べ物を粗末にしないように。そういう子になってくれればいい」
そんな高津さんに、最後は子どもたちから歌のプレゼントが…
高津さんは、「来年もしっかりお米を作り、寄付したい」と話していました。