賃貸物件の家賃が上がり続ける中、まるでホテルのような設備の学生マンションが注目されています。

マンションの平均家賃がシングル、カップル、ファミリー向けの全てで過去最高値を記録した東京23区。

都内の相談窓口で相次いでいるのは、オーナーからの家賃値上げ通知に関する相談です。

東京借地借家人組合連合会 城北借地借家人組合・高橋雅博事務局長:
少ない額でも月5000円、6000円。多くなると数万円。生活が苦しいのにさらに値上げなんて応じられないと、切実な相談は多くなってます。

そんな中、ある豪華設備の学生マンションが人気だといいます。

東京・板橋区にあるマンションは、万全のセキュリティーシステムを備えていて、警備システムは24時間作動。
部屋はワンルームで、ベッドや冷蔵庫、洗濯機など、うれしい家具家電付きです。

ジェイ・エス・ビー(ユニライフ)・五十嵐晃平さん:
エントランスはオートロックセキュリティーで、毎月変わる暗証番号をご入居者さまに入力してもらい、エントランスが解錠する。

気になる家賃ですが、一番広い部屋でも8万1000円。
大手住宅サイトで見比べてみても、同じエリアのワンルームの家賃相場より1万円ほど安くなっています。

さらに、このマンションにはある特徴が。

案内されたのは、最上階にあるスカイラウンジ。
夜には高級マンションさながら、都内の夜景も楽しめます。

この場所で、平日は朝晩、栄養バランスのとれた食事が提供されるのです。

ジェイ・エス・ビー(ユニライフ)・五十嵐晃平さん:
朝夕2食付き。管理栄養士が監修しているメニューが出てくる。

こうした申し分のない設備やサービスに加え、最寄り駅までも徒歩5分圏内という便利な立地。
170室ほどある部屋は、全て満室だということです。

実際に住む学生からは、「1人暮らししてると、自炊とかが一番大きなメインになると思うけど、そこの時間が節約できる。資格や大学の勉強とか、色んな時間に使えるのでとてもいい」「きれいで防犯もちゃんとしてて、食堂もついて、めちゃ住みやすいです。何個か見てたんですけど、総合的にここがいいかなって。親も納得いってます」といった声が聞かれました。

この会社では、他にもシアタールームを備えた場所や、屋外プールを備えている場所もあるなど、まるでホテルのような設備を備えた学生マンションを全国に展開しているといいます。

家賃を抑えて、こうした運営が可能な訳は何なのでしょうか。

ジェイ・エス・ビー(ユニライフ)・五十嵐晃平さん:
入居率も100%近いところを維持できている。お家賃帯っていうのは、こういった形で企業努力として。一番安心安全かつ友人ができたりする環境づくりができているからこそ、人気をいただいているのかなと思います。