秋の足音が聞こえてくる中、猛暑の影響が秋の味覚に及んでいました。

長野・豊丘村の道の駅では、旬の果物が並びますが、秋の味覚の本命が見当たりません。

2024年は豊作で、売り場にたくさんのマツタケが並びましたが、猛暑の影響で生育が遅れ、マツタケが店頭に出せない事態となっていました。

道の駅 南信州とよおかマルシェ・片桐明駅長:
2、3日前から涼しくなってきたので、今月末ぐらいから徐々に出てくると期待している。

岩手県の岩手町「道の駅石神の丘」では、2025年のマツタケが並び始めました。

生産者・千葉恵美子さん:
今年は小さめです。ここ2、3年に比べれば不作です。(Q.何の影響?)暑かったからかな。ちょっと異常だった。

2025年は猛暑や雨が少なかった影響で生育が遅れ、小ぶりのものが多いものの、例年通り香りが強く、味もいいということです。

道の駅では価格もお手頃で、1パック1500円から3000円ほどで並んでいました。

買い物客は「10パックぐらい買いました。土瓶蒸しとか焼きとか、あとは誕生日の人がいるので、マツタケご飯をプレゼントしてあげようと」と話しました。

岩手県内では、まとまった雨が降り気温が下がってきていることから、県ではこれからマツタケの生産量が増えると見込んでいます。

一方、福島市では約100人の子供たちがサツマイモの収穫体験です。
女の子の顔より大きいサツマイモの収穫体験に大喜びです。

秋が近づく中、珍しい事態も起きています。

24日、埼玉・坂戸市の桜並木では、木の枝から薄いピンク色の花、桜が咲いていました。
秋、冬を大きく飛び越え、春の花が咲く事態。

近くの人いわく、この時期に咲いているのは見たことがないということです。

また、夏の風物詩も見ごろとなっていました。

神奈川・横須賀市にある「ソレイユの丘」では、秋晴れの太陽に顔を向けるようにヒマワリが咲いていました。

来園客は「お日さまみたいにきれい」「こんなにまだ咲いているなんて思っていなかったので、ここに来てよかったなと思いますね」などと話しました。

夏のヒマワリが、なぜこの時期に見ごろを迎えているのでしょうか。

ソレイユの丘 企画広報担当・伊藤美優さん:
台風の影響で観賞期間が短くなってしまいましたので、今年最後のヒマワリということで、リベンジとして9月に植え込みを行いました。

記録的な猛暑による外出控えで、ヒマワリを見逃していた人たちのために、2025年最後のヒマワリを植えたということです。

一方、園内では秋の訪れを告げるキバナコスモスが咲き始めていました。
夏と秋の不思議なコラボレーションは、9月中は楽しめそうです。