ミャンマーで愛媛県出身のジャーナリストの長井健司さんが取材中、軍の兵士に銃撃され死亡してから約18年が経ちました。長井さんが死亡する直前まで撮影していたビデオテープの映像が民間で解析され、銃撃後に何者かに上書きされていたと見られることが24日に分かりました。映像の最後の部分に残された言葉は「とりあえず戻ろう」だったことも判明しました。

ジャーナリスト・長井健司さんは今治市出身。ミャンマーで2007年9月に民主化デモを取材中、軍の兵士に銃撃され死亡しました。

直前まで撮影していたビデオテープはおととし遺族に返還されたものの、映像は銃撃の約6秒前に突然真っ暗になったあと、現場とは無関係の映像に切り替わっていました。

長井さんが所属していたAPF通信社は、テープのメーカーに映像の解析を依頼。この結果、テープには後から上書きされた痕跡が残っていたということです。

APF通信社・山路徹代表:
「上書きされてなければですね、長井さんが最後に伝えたかったことは記録されていたんだろうという風に思います」

FNNが撮影しその後に新聞協会賞を受賞した映像には、長井記者が直前まで兵士に向けてカメラを向けている様子が残っています。元の映像には銃撃の瞬間やその後の様子が記録されていた可能性があり、APF通信は映像の復元を目指すとしています。

また記録されている映像の最後の部分に残された長井さんの言葉は、これまでノイズで不明瞭だったものの、今回の解析で「とりあえず戻ろう」だったことも判明しました。

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テレビ愛媛
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