3位は青木祐奈。

中庭健介コーチの「もっと見ていたい」という言葉をきっかけに現役続行を決め臨む今季。ショートでは代名詞の3回転ルッツ+3回転ループのコンビネーションジャンプを着氷するも、「回転不足やレベルの取りこぼしがあったかもしれない」と細かいミスを冷静に分析していた。

コーチの言葉で現役続行を決めた青木祐奈(東京選手権、ショート)
コーチの言葉で現役続行を決めた青木祐奈(東京選手権、ショート)

続くフリーはニューヨークで振り付けした新プログラム『ラ・ラ・ランド』。

実際に出演していたダンサーのチェルシー氏が振り付けに加わり、こだわりぬいて作ったプログラムだという。後半でジャンプのミスに悔しさをにじませるも、「お客さんの手拍子に乗ってノリノリで楽しく滑れた」と振り返った。

自身初のGPシリーズ2戦派遣。2週連続は初めてで不安があるというも、自力でつかみ取ったチャンスに、「この機会を無駄にしないように自己ベストを目指してショートとフリーそろえたい」と意気込んだ。

今季は基礎から見直した河辺愛菜は4位に(東京選手権)
今季は基礎から見直した河辺愛菜は4位に(東京選手権)

4位は河辺愛菜。

鍵山優真の父、正和氏にコーチを変更し、今季は基礎から見直してきた。

ショートは「練習では自信がついていただけに悔しい出来」と振り返るも、「スピン、ステップは思い切って出し切れた部分はあると思う」と前大会からのステップアップを実感していた。

続くフリーでは青と白のグラデーションが美しい新衣装で登場し、持ち前の“引き込む”演技力で観客を魅了。ジャンプも大きなミスなくまとめ、「今シーズンの練習が活きてきたと感じられました」と手ごたえをつかんだ。

今後に向けて、「西インカレで自信をつけて、万全な状態で東に臨みたい」と力強く語った。

今季5戦目で3本のトリプルアクセルをまとめた渡辺倫果(東京選手権、ショート)
今季5戦目で3本のトリプルアクセルをまとめた渡辺倫果(東京選手権、ショート)

5位は渡辺倫果。

今季代名詞のトリプルアクセル3本構成でここまで多くの夏の大会に出場。5試合目となった今大会で、ショートとフリー合わせて3本のトリプルアクセルを初めてまとめ、「大きな1歩が踏めた」と充実感をにじませた。

前大会で「トラウマになりそう」と語っていたトリプルループとも「仲直りできた」とユーモアたっぷりに語った。

次戦のCSトリアレティ杯向けては「特にショートをつめていきたい」と先を見据え、結果を求めていく。