【シニア女子】好調の住吉りをんが優勝

シニア女子はシード・樋口新葉、予選を免除されている千葉百音、上位22名が東日本選手権へ出場を決めた。

優勝は住吉りをん。

イタリアで行われたロンバルディア杯で初優勝を飾った勢いそのまま、今大会でも好調を維持。
連戦の疲れを感じさせない優雅なステップとジャンプの安定感でショート首位発進。

連戦の疲れを感じさせない滑りを披露した住吉りをん(東京選手権、ショート)
連戦の疲れを感じさせない滑りを披露した住吉りをん(東京選手権、ショート)

そして「全体の流れをおろそかにせず滑り切りたい」と挑んだフリー。序盤、大技4回転トーループで転倒するも、ほかの要素をきっちり決める強さを見せ、フリーも1位の133.83点をマークした。

自身の演技については、「最後は足にきていましたが、出せる力をすべて絞り切ってステップは楽しく滑ることができたと思います」と笑顔で振り返った。

熾烈な五輪代表争いが予想される女子。

その中でいいスタートダッシュを切る住吉は、自身4度目のGPシリーズフランス大会を控える。

フランス大会は日本女子史上初の4回転トーループを決めた思い入れの深い大会。「どこに落とされてもリンクに行けると思います」と笑顔で話す慣れ親しんだ地での演技に期待がかかる。

今季シニアデビューした中井亜美は2位に(東京選手権、ショート)
今季シニアデビューした中井亜美は2位に(東京選手権、ショート)

2位は中井亜美。

23年世界ジュニア3位、24年ジュニアグランプリファイナル3位などジュニアの国際舞台で結果を残してきた中井が今季シニアデビュー。

イタリアで行われたロンバルディア杯ではシニア初の国際試合でいきなり表彰台に乗り、存在感をアピールして今大会に臨んだ。

ショートでは転倒のあった代名詞トリプルアクセルをフリーでは着氷させ、「まずは片足で着氷できてすごく良かったと思います」と笑顔で振り返った。

シニアとして臨む試合は「緊張半分ワクワク半分」。

いよいよ迎える初のGPシリーズ大会に向けて「試合自体を楽しむことを一番大切にして、残りの期間でアクセルの確率やほかのジャンプがしっかりと着氷できるように、しっかりと練習していい結果で終われれば」と意気込んだ。