2位は吉岡希。
冒頭4回転トーループからのコンビネーションジャンプを含む全てのジャンプを成功させ、ショート3位でスタートを切ると、フリーでも4回転2本、トリプルアクセル2本を含む高難度の構成をほぼノーミスの演技で滑り切り、シニアカテゴリーでは同大会初の表彰台。

フリーでは昨季世界選手権代表の佐藤を上回るトップスコア156.87点をマークした。
「去年からなかなかいい演技できていなかったので、今回久しぶりにまとめることができて自信になりました」と納得の表情を見せた。
去年の全日本選手権では本来の実力を発揮できなかったという吉岡。リベンジを誓う全日本選手権へ向けて、まずは東日本選手権で「1本1本集中していい演技がしたい」と闘志を燃やす。

3位は三浦佳生。
佐藤同様ロンバルディア杯からの連戦となった三浦は、ショートで4回転サルコーからのコンビネーションジャンプを決め、2位スタート。「内容はすごく日に日に上がっている」と収穫を口にした。
続くフリーでも侍のよろいをモチーフにした独特な衣装で持ち味のスピード感ある演技を披露。最後の力を振り絞るようなコレオは今季にかける“サムライ”の気迫を感じた。
ジャンプのミスはあったものの、「なにより4回転3回しめて着氷できたことは、乱れはしましたけどベースの点数を取るうえで着氷が大事なので収穫としてよかった」「いい形できていると思う。あとは微調整していきたい」と前向きな言葉を紡いでいたのが印象的だった。
「令和のランボルギーニ」三浦のギア加速はまだまだここから。
次はGPシリーズフランス大会へ。「結果を出せるように、自分の力を出し切れるように練習を積んで頑張っていきたい」と意気込んだ。

4位に三宅星南。
去年の全日本選手権で6位につき、強化選手として挑む今シーズン。初めて出場する東京選手権でショート、フリーともに4回転サルコーに挑戦。
今大会ではまらなかったが、「そこまで難しいジャンプじゃなく感じている」と練習では自信をつけている様子。洗練された“新しい”三宅の演技に今後も注目だ。