9月23日「愛馬の日」、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは東京・世田谷区の「馬事公苑」をご訪問。2025年で50回目となる、秋分の日に馬に親しむイベントに出席されました。

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「愛馬の日」50回目の節目だという、今回のイベント。
主催者は「若い世代にも馬に関する文化を発信したい」との思いから出席を願い出て、それに愛子さまが応じられたのだといいます。

愛子さまは、千鳥格子のワンピースに紺のジャケットという装いで、一目見ようと集まった人たちに笑顔で手を振り応えられました。

宮内庁に江戸時代から伝承される古式馬術の、「母衣引(ほろひき)」をご覧になり、母衣が長くたなびく様子に、拍手を送られた愛子さま。

その後、屋内ではパリオリンピックで92年ぶりのメダルを獲得し、“初老ジャパン”として注目された、戸本一真選手の総合馬術を鑑賞されました。

愛子さまは、戸本選手の「人の仕事と馬の仕事がひとつになって、初めてよいパフォーマンスが生まれる」という言葉にうなずき、感心を寄せられているご様子でした。

ご観覧後、愛子さまが馬に近づかれると、馬もぺこりと愛子さまにごあいさつ。さらに、“歯ぎしり”を始めました。

愛子さま:
緊張の歯ぎしりですか?

戸本一真選手:
そうですね、この馬はまだ8歳の若い馬なので、こういった場面にあまり慣れていない。緊張からくる歯ぎしりです。

馬と愛子さまの“深い絆”

馬の様子を気遣われる愛子さま。そこには、愛子さまと馬の「深い絆」がありました。

幼い頃からさまざまな動物に親しまれてきた愛子さま。
静養先の一つである御料牧場は、動物が大変お好きなご一家にとって、思い出の詰まっている場所のひとつです。

初めて御料牧場を訪問されたのは、生後10カ月の頃。
身を乗り出して笑顔で牛に手を伸ばすなど、早くも、動物に興味津々のご様子でした。

その翌年にも…大きな馬におびえることなく、じっと見つめるその瞳は、真剣そのもの。

2006年には、両陛下がひかれたポニーの背に当時5歳の愛子さまが乗って楽しそうにされる様子が。初めての乗馬にも関わらず、時折笑顔を見せながらご一家で乗馬を楽しまれました。

愛子さまはその後も、ご静養の際には度々、馬とふれあってこられました。
21歳の誕生日に合わせて公開された映像には、皇居内の厩舎を訪れ、皇室の儀式で馬車をひく馬に優しくニンジンを食べさせるお姿が。

普段から皇居内の厩舎にふらっと立ち寄り、馬を優しくなでられたり、触れ合ったりすることもあるそうで、馬たちも愛子さまを警戒する様子はありません。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史上席解説委員:
皇室にとって馬というのは、大変縁の深い動物なんですね。大切に守ってきたということがあって、やはり伝統文化というのはよくご理解されている。
それと同時に、本当に馬というものに対しての「愛情」を持たれているんだなというのを感じさせてくれます。

伝統の馬術や競技などを観覧され、愛子さまと馬の絆はさらに固く結ばれたのかもしれません。
(「サン!シャイン」2025年9月24日放送)