12月22日午前1時頃、静岡県長泉町の店舗 兼 住宅に、目出し帽をかぶった男3人が侵入。寝ていた80代の夫婦を縛り、現金約1000万円を奪って逃走しました。

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近隣住民:
すごく平和な静かな感じの街だなっていう印象だったので、大きな事件が起きてびっくりです。

近隣住民:
俺がもし泥棒だったら入らない。この通り沿いなんて。だって出てきたら分かるしこんなところ。こうやって、夜中も街灯がついているから。

現場付近の防犯カメラには、現場近くを歩く不審な3人組の姿が残されていました。

防犯カメラに残された一部始終

事件発生の約1時間前、午前0時2分ごろの防犯カメラ映像。
画面外から歩いてきた3人の男たちは、現場となる店舗 兼 住宅の前をゆっくりと通り過ぎていきます。

直後、現場から50mほど離れた交差点に通り過ぎた3人組と同じ格好の男が現れました。

上下共に黒っぽい服装で、顔には、目出し帽のようなものをかぶっています。

そのあとを追うように、全身黒い服の2人組が、ゆっくり歩いて行きます。フードを深くかぶり、一人は手に買い物袋のようなものを持っています。

3人が向かった先は、被害に遭った建物近くの駐車場。計画を再確認しているのでしょうか…話し込んでいるようにも見えます。

午前0時31分ごろ、駐車場から裏手に回ったのか、現場にゆっくりと向かっていく様子が見て取れます。

そして、男たちが姿を再び見せたのは、約25分たった午前0時54分ごろ。
かばんのようなものを持って去る男の姿が。ほかの2人も急ぎ足で同じ建物から出てくると、同様に画面の外に消えていきました。

男らが姿を消した約8分後。
一台の車が現場近くで停車し、中から先ほどの男らと見られる人影が出てきますが、何度も周りを確認するようなそぶりを見せる中、車だけがその場を立ち去りました。

押し入った3人以外に、ドライバーの協力者がいたのでしょうか。

被害者が通報「闇バイト」関係か?

警察によると、被害に遭った店舗 兼 住宅は、ガラスが割られた箇所は確認されておらず、侵入場所や方法は分かっていません。

男らは侵入後、2階の寝室で寝ていた80代の経営者の男性とその妻の口や手をテープで縛り、約1000万円を奪ったといいます。

被害者の男性は、男らのすきを見て自力でテープを外し、警察に通報。
3人が車で現場付近に戻った約4分後に警察のパトカーが駆けつけましたが、3人はパトカーがやってきたのと逆の方向に逃げていきました。

現場から逃げていく人影
現場から逃げていく人影

夫婦にけがはありませんでした。

3人は、いずれも身長170cm以上で、年齢は20代から30代。
黒っぽい服装で、目出し帽をかぶっていました。警察は、強盗事件として調べを進めると共に、闇バイトによる犯行の可能性も視野に入れ、男らの行方を追っています。

年末は特に注意が必要

元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏は、今回の事件は「闇バイト」が関係している可能性が非常に高いといいます。

その理由として、「高齢者が狙われていること」「現金を狙っている」「現場付近に長時間滞在し、目立つ行動を堂々と行っている」点が挙げられるといいます。

佐々木氏によると、長時間にわたって現場付近に滞在するということは、手慣れた犯人はあまりしない、下見もしていない証拠だといい、さらに、目出し帽をかぶるなど目立つ行動をするのも、素人の犯行の可能性が高いそうです。

また、12月はボーナスの支給があり、金融機関が年末年始休みに入る上、正月に向けた準備などで、普段より多い現金を“持つ”または“自宅保管”する機会が自然と増えるため、いつも以上に現金を狙った犯罪が増加する傾向にあると注意を促します。

 元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏:
年末年始は、強盗だけではなく特殊詐欺も一番増える時期。
現金を持ち歩く時間は、ひったくりなどの街頭犯罪も増えるので、より一層の防犯意識を持っていただきたい。
(「サン!シャイン」 12月23日放送)