益田市出身で、戦前から戦後にかけてプロ棋士として活躍した岩本薫九段の功績をたたえる囲碁大会が、地元・益田市で開かれました。
益田市のグラントワで開かれた囲碁の大会、「岩本薫記念益田杯決勝戦」。
益田市出身で「本因坊」のタイトルを獲得するなど、戦前から戦後にかけてプロ棋士として活躍し、囲碁界の発展に尽くした岩本薫九段の功績をたたえる大会として、おととし創設。益田市では初めて決勝戦が行われました。
大会は18歳以下の若手の育成が目的で16人が参加、決勝戦では、重川明司二段と桑原樹二段が顔を合わせ、重川二段が白番中押し勝ちで初優勝しました。
会場では、日本棋院の小林覚九段と茂呂有紗三段が大盤解説を行い、訪れた囲碁ファンが熱戦の行方を見守りました。
また、対局に先立って行われた「指導碁」には、地元、益田をはじめ県内各地から小学生から90代までの約50人が参加。
6人のプロ棋士から手ほどきを受けました。
参加者:
「プロと一緒に囲碁ができるということは、人生一番、最良の日じゃないかと思う」
益田市はこの大会が囲碁のすそ野を広げ、市の認知度アップのきっかけになればと期待しています。