鳥取県産の農産品を素材に使った缶入りのクラフトコーラが、10月に発売される予定です。
商品化を手がけたのは、鳥取市の若きコーラ職人。
鳥取の魅力が詰まったコーラにかける思いを取材しました。

10月に発売されるクラフトコーラ、その名も「因幡コーラ」です。

Q.コーラの魅力は何?
INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
結構自由なところが魅力。スパイスの組み合わせによって味わいとか香りとか変わってくるので、でもコーラっぽい感じはできますし。

開発したのは、宮崎康路さん。
29歳のコーラ職人です。

Q.コーラをつくるきっかけは?
INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
大学時代の先輩が京都でタコス屋をやってて、就活する代わりに手伝っていて『タコスに合うものってドリンクで作れないかな?』って思ったのがきっかけ。

宮崎さんは大分県出身、鳥取大学農学部に進学し、卒業後は県内のクラフトビール会社に就職しました。
しかし、コーラへの思いを捨てきれず、3年前に独立。
オリジナルコーラの製造・販売を始めました。

ブランド名は「INABA COLA」。
トレードマークはウサギ。
「因幡の白兎伝説」にちなんでいます。
2024年、鳥取市の賀露港近くに工房を構えました。

INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
鳥取県産のものを使って今までに飲んだことがないものですよね。そこが魅力なのかなって。

手始めに商品化したのが、シロップタイプのクラフトコーラ。
鳥取県産のショウガを使い、レッドベリー、ハニーレモン、ジンジャーの3種類をラインナップ。
その後、鳥取産のナシを使ったそのまま飲める瓶コーラを開発、県内のイベントなどに出店して着実にファンを増やしていましたが…。

INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
シロップは手間がかかる。缶になったらプルタブ引くだけなので。

手軽に飲んでもらえる「缶入り」にこだわり、ようやく完成したのが「因幡コーラ」です。

作野俊介記者:
いただきます。ジンジャーがふわっと口に広がって、癖がなくてさっぱりすっきりした味わいです。

鳥取産のショウガにシナモン、グローブなどのスパイス。
そして、はちみつやレモンなどを加えました。
保存料や合成着色料を使わない、こだわりのクラフトコーラです。
ほかにも、ナシやスイカといった鳥取産のフルーツなどを使った4種類の缶入りコーラを開発しました。

INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
これは二十世紀(梨)の果汁です。規格外のものでもったいないものを使えないかなという思いがすごくあって。

原料として使うのは、大きさや形が規格外で出荷できないフルーツ。
地元の農家から仕入れ、有効活用します。
コーラを缶に詰める充てん機は約300万円で購入。
県の補助金を活用しました。

また、2025年7月から缶コーラのセットを返礼品にしてクラウドファンディングを実施、目標としていた10万円を大きく上回る80万円を調達し、今は返礼品のコーラをもくもくと製造する毎日です。

INABA COLA コーラ職人・宮崎康路さん:
最高ですね。クラフトコーラ自体はあまり今までないようなもの、新しい体験であったりそういうのを楽しむご当地の飲料の中でもなかなかおもしろい分野なのかなと思う。こういった魅力を、自分のモノづくりを缶にしてどんどん発信していければいい。

職人こだわりのクラフトコーラ。
鳥取の魅力を詰め込んだ新たな名物として10月に発売される予定です。

TSKさんいん中央テレビ
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