小学生のけん玉日本一を決める大会で、沼津市の小学4年生が初優勝を果たしました。その背景にあったのはひたむきにけん玉に向き合う姿勢でした。
正確なコントロールで次々と技を披露したのは金岡小学校4年生の大川瞬さん。
大川さんは8月に開かれた全日本少年少女けん玉道選手権大会、通称・けん玉の甲子園に東海地区代表として出場し、初戦から決勝戦まで一度もミスをすることなく完全優勝を果たしました。
その快挙を報告するため、9月18日に沼津市役所を訪れた大川さん。
自慢の技の数々を目の当たりにした頼重市長は…
沼津市・頼重秀一 市長:
こっちが汗が出てきちゃって、すごいですね。全集中とよく言いますけれど、すごい集中力だなと思って
大川瞬さん(小4):
技の2回目のところから落とさない感覚になってきて、それで優勝しました
大川さんの父・英一郎さんは4度の日本一を成し遂げたけん玉の指導者で、兄の大和さんは3度もギネス記録に認定されたけん玉一家。
大川さんが初めてけん玉に触れたのは2歳の頃でした。
大川瞬さん(小4):
お兄ちゃんは倒すべき存在でお父さんは厳しい人。バランス技の絶妙なバランスがスリルがあって楽しい
小学校に通いながらも大会前には1日5時間の練習をこなし、技術力、そして精神力を高めてきました。
練習の記録はノートにまとめて振り返ることで技の完成度にさらに磨きをかけました。
こだわりが強く、負けず嫌いな息子を温かく見守る父。
英一郎さんは「自分自身と向き合うこと」が成長につながっているのではと考えています。
父・大川英一郎さん:
相手がどうのということを考えずに自分が決めるということにフォーカスして、1つ1つ自分との対話でクリアしていった感じがあるんですね
緊張やプレッシャーに打ち勝ち初の日本一に輝いた大川さん。
次の目標を聞いてみると…
大川瞬さん(小4):
次の目標はこの大会の2連覇
早くも来年を見据えている大川さん。
けん玉と向き合い続けて7年。
大川さんの挑戦はこれからも続いていきます。