静岡大学が開発した超小型の人工衛星。新型コロナウイルスの感染拡大などにともなう打ち上げの延期を経て、今月ようやく宇宙空間へと放たれました。

落合健悟 記者:
超小型衛星が宇宙空間に放出されるのを前に、関係者や学生がその時を今か今かと待っています

今月19日、宇宙空間へと放出された超小型の人工衛星・蓬莱。

女子生徒:
これからもっと宇宙のことを知っていきたいなと思いました

蓬莱を開発したのは静岡大学工学部で教鞭を執る能見公博 教授の研究室で、将来的には人工衛星を破壊するおそれがある宇宙のごみ対策に活かしていくことなどを目指しています。

しかし…

静岡大学工学部・能見公博 教授(22日):
一番気になる衛星の状態なんですけれども、実は電波がまだ受信できていません。いろいろ検討し、考えているところではあるが、(放出から)まだ2日しか経っていないので引き続き受信を続けていくことにしている

静岡大学が開発に携わった人工衛星の宇宙空間への放出は蓬莱で5機目ですが、能見教授によるとこれまでに電波が受信できなかった経験はなく、現時点で理由はわかっていません。

静岡大学工学部・能見公博 教授(22日):
トラブルになるといろんなことを考えないといけないが、唯一の救いは学生が頑張って燃えているところです

能見教授の研究室は今後も諦めずに微調整を重ねていくほか、蓬莱の電波を受信できなくても地上からの電波を蓬莱が受信できる可能性はあるということです。

テレビ静岡
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