一見、フィギュア商品のように見える画像。
生成AIを使って作っているもので、今、SNSで流行しているんです。
特別な専門知識がなくてもリアルなフィギュア風の画像が作れるということで話題となっていますが、こうした投稿は著作権侵害の恐れがあり、注意が必要なんです。
1枚の写真から生成AIを使って作る、まるでフィギュアがそこに存在するかのような、加工画像。
このサービスがSNSで流行する中、大手玩具メーカーのバンダイが注意喚起する事態となっています。
一体、何があったのでしょうか。
9月2日、アメリカのグーグルは、生成AI「Gemini」アプリの公式Xで、画像をフィギュア化加工する方法を紹介しました。
SNSでは、自分の姿やペットなどの写真をフィギュアのようにした画像が拡散され、大きな話題となりました。
取材した女性が持っていた画像は、バスケをする息子の姿を加工したものだといいます。
女性:
子供がスポーツをやっていて、すごく良い写真があってフィギュア化した。
一体どうやって作るのでしょうか。
番組スタッフが体験してみました。
まず、生成AIのアプリに加工したい写真をアップロードします。
次にポーズや背景などを入力し、画像をカスタマイズするだけ。
すると、アプリに指示を出してから30秒も経たずに、画像が出来上がりました。
番組スタッフの姿は、ファイティングポーズを決めるフィギュアに。
背景にはもう1体が箱に入り、まるでおもちゃ売り場に並ぶパッケージのようです。
手軽に楽しめるフィギュア化画像。
一方で、SNSに投稿された画像の一部に、バンダイのロゴと酷似するものが使用されていました。
バンダイとBANDAI SPIRITSは、「生成された画像によっては、SNS等への投稿が著作権侵害等の違法性が疑われる場合もございます。投稿にあたりましては十分ご注意いただきますようお願いいたします」と、注意を呼びかける声明を発表しました。
さらにSNSには、スポーツ選手やアニメのキャラクターをフィギュア化した画像が多数投稿されていました。
専門家は、生成AIで作った画像などをSNSに軽はずみに投稿するのは著作権を侵害する恐れがあるため控えるべきと指摘します。
慶応義塾大学・栗原聡教授:
簡単に(SNSに)アップできるが、もしかしたらすごい重大な法律を犯すことになる。SNSのインフラ側が事前にチェックをして排除するのが理想かもしれないが、やはりガイドラインや、あとは我々自身の教育。ちゃんとモラルを持って使えば問題ない。