元妻らを殴って殺害しようとした罪などに問われている将棋の元棋士の男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を否認しました。
将棋の元棋士・橋本崇載被告(42)は2023年、滋賀・大津市の元妻が住む家に侵入して、元妻やその父親にくわを振り下ろして殺害しようとし、2人に全治2週間のけがをさせた罪に問われています。
22日の初公判で、橋本被告は起訴内容について「間違っている」などと否認し、弁護側は事件当時の被告の責任能力について争うと主張しました。
一方、検察は冒頭陳述で「被告は元妻への恨みを募らせて殺害しようとした」とし、鑑定留置の結果を念頭に「責任能力は著しく低下しているような状況ではなかった」と指摘しました。