5人が立候補した自民党総裁選挙ですが、22日午後1時からの所信表明演説会を皮切りに、10月4日の投開票に向けて12日間の選挙戦がスタートしました。

22日の各候補者の動きや演説会の内容を、国会記者会館からフジテレビ政治部・若田部遥記者が中継でお伝えします。

選挙戦のスタートを受け、候補者5人はそれぞれ朝から必勝祈願や出陣式、そして演説会に臨むなど慌ただしい1日となりました。

午前10時から自民党本部で立候補推薦の受付が行われ、論戦や座席の順番がくじ引きで決まりました。

特に論戦ではトップバッターになるか最後になるかは戦略にも影響するため順番が注目されていましたが、1番が小林元経済安全保障担当相、2番が茂木前幹事長、3番が林官房長官、4番には高市前経済安全保障担当相、5番が小泉農林水産相と決まりました。

5人の候補者はこの後それぞれが陣営の出陣式に臨み、決意表明を行いましたが、集まった議員の数にも注目が集まりました。

FNNの取材によりますと、小林氏のもとには議員と秘書などの代理出席を合わせ、38人が集まりました。

茂木氏も代理出席を合わせ、30人。

また、林氏のもとには約55人が出席しました。

また、高市氏のもとにはこちらも代理を含め約30人。

そして小泉氏のもとには、代理を含め92人が出席しました。
小泉氏は、前回獲得した議員票の75を超えたことになります。

一方、午後1時からは自民党本部で候補者による初めての演説会が行われ、各候補が物価高対策などを訴えました。

自民党・小林鷹之元経済安保相:
中間層や現役世代をしっかりと後押しする税制改革を行います。それまでの間は上限を設けつつ、いわゆる定率減税を実施します。

自民党・茂木敏充前幹事長:
地方が地域ごとの課題ニーズに応じて自由に使える生活支援特別地方交付金、これを創設し。

自民党・林芳正官房長官:
この国の舵取りをさせていただきたい。実質賃金を1%ずつ上昇させていく。これを定着をさせる。

自民党・高市前経済安保相相:
日本を今一度、洗濯します。補助金制度、いっぺんすっきりさせて大掃除をして、本当に役立つものを絞り込む。

自民党・小泉進次郎農水相:
物価高対策の検討にあたっては、国民の皆さんの声を丁寧に聞いてまいります。まず与野党で合意のあるガソリン暫定税率の廃止に取り組みます。

自民党総裁選は、10月4日に投開票が行われます。

――今後の総裁選を巡るスケジュールは?

候補者たちは22日から早速、番組への出演をハシゴし、祝日の23日は午前10時から共同記者会見、午後2時半からは公開討論会に臨みます。

そして今後は全国3カ所で演説会が行われ、国会議員や党員の大きな判断材料となります。

特に討論会では、各候補の政策やスタンスの違いが浮き彫りになることが多く、注目が集まります。

フジテレビ
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政治部
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総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。